廃業して3年目になりますか。
廃業しても気持ちは蕎麦屋です。
蕎麦屋を何回か廃業して、多くのお客様に出会えました。
有り難いことに、今もいらしてくれる方もいらっしゃいます。
私ができる理想の蕎麦屋とはと考える事はありますが、今から出来る事ではありません。
昔、ある店を開業している時のお客様との会話で「浜松を蕎麦の町にしたい」と言いましたら笑われた事がありましたが、実は今もその気持ちは変わっていません。
蕎麦の町と言うのは、旨い蕎麦屋が多いと言う事ではなく、旨い蕎麦を知っているお客様が多いと言う事なのです。
「浜松の蕎麦好きは只者ではない」
そんな人が増えてくれたらなと思うのです。
難しい事ではありません。
美味しいお店に出会ったら、何処の玄そばで製粉方法を(大体石臼製粉で1回挽きなので、何センチの臼で1分間の回転数を聞けばいいのです。)聞く事で、一つのデータが出来ます。
それを繰り返していくと、段々わかってきます。
わからなかったら、店主に聞けば良いのです。
一生懸命の人は、お店もお客様も真剣勝負なのです。
不満があれば言っていいと思います。
でないと、蕎麦の町になりません。
お客様は美味しい蕎麦についての情報不足ですが、それを求める気持ちが最も重要な事です。