染地台 藪蕎麦の日記

今月の予約状況を記載。そばの自家製粉でいろいろなそば粉を作ります

うどんの塩分濃度。

発注したのは小麦粉で、まだ到着していないので塩分濃度について考察。

塩分濃度とか加水率は、打つ麺の種類で変わってきます。(私の場合)

冷たいうどんの時は、多加水で。

一般的な手打ちうどんは50%位の塩水と言われています。(小麦粉の種類によりますが)

その塩水濃度は冬場は10%位、夏場では13〜14%位(あくまでも一般的)

塩水は真水に塩を入れます。

今の冬場の場合、小麦粉100g、50%の加水率と言う事は50gの塩水で、真水が45g、塩が5gと言う事になります。

麺を打つ時、固い、柔らかいと言うのは、この真水の量の違いになります。(もちろん塩も小麦粉に多くの影響があります)

加水する塩水が多くても、塩分濃度が濃ければ、真水の量は減る事になります。

 

麺を打つ時に気を付けている事は、素材の粉の味を大切にする事です。(わかりにくいですけれど)

その為には、茹で時間を短くする。

短くする為には、塩の量を減らす事です。(うどんでも1分と言う茹で時間の時もあるので、濃い塩水の場合塩が抜けきれません)

もう1点、加水率を上げる事です。

食べる時の美味しいうどんの水分濃度は、70%チョットと言われる事がありますが、打つ時に加水率を増やし麺の水分濃度を70%に近づければ、茹で時間は短くてよい事になります。

 

今、発注した小麦粉が来ましたので、塩水濃度が5%、加水率53%で打ってみます。

100gの小麦粉で、53gの塩水。(真水50,3g、塩2,7g)

真水で50%を越えると、柔らかく、打ちにくいですが、短い茹で時間を短くした時は、独特な食感になります。

熟成時間も短くなるので、夕食には楽に間に合います。

出来上がりましたら、写真を撮ってみます。