前の記事で「美味しい20目」と「切れない14目」の目標はとりあえず断念。
もちろん諦めた訳ではありません。
考えていた事は全てやってみましたが、駄目でした。
落ち込む前に気分転換でうどんをメニューに入れました。
たくさん作る訳でもありません。
お隣、愛知県の独特なデンプンを持つ「きぬあかり」を多加水で打ちます。
もちっとしたうどんを楽しんで頂きたいと思っています。
そば好きはうどんには興味がないと言う方が多いのですが、そば同様いろいろ品種、産地があります。
味、風味もそれぞれです。
蕎麦の様に食べ比べなどやっているところはほとんどありません。
ですからお客様も興味を持つきっかけがありません。
うどんにして美味しいと言われる品種は幾つかあります。
とりあえず、お隣の「きぬあかり」を選びましたけど、「農林61号」も作っている様で機会があれば使ってみたいものです。
長くなりますので、明日の「きぬあかり」の内容を話します。
多加水と言う事で加水は65%、塩水濃度は15%。
一般的には手打ちうどんの加水は50%位です。
塩水濃度は今の季節では12%位かな。
お店ごとに違いますし、蕎麦屋が勝手にそう思っているだけです。
65%も塩水を入れると生地がダレルので塩水も濃くなります。(グルテンに作用し、生地が締まって打ちやすくなります。)
想像出来ますでしょうか。麺の中に塩水濃度15%の水が65%も入っていて、茹でるとそれが鍋の湯と入れ替わるのです。
塩水濃度12%、加水50%の場合とでは歴然と違いが出てきます。
そんな感じをチョット思い出してうどんをすすのも乙なもんです。
どんなものでも、その道に入れば面白い事はあります。
それも同じ日本で、先人が苦労して品種改良して作ったいろいろなうどん粉を簡単に食べる事ができるのです。
皆様も是非お楽しみ下さい。