染地台 藪蕎麦の日記

今月の予約状況を記載。そばの自家製粉でいろいろなそば粉を作ります

一期一会。

先ずは朝からの経緯。

9時頃に永平寺役場に行き、そば畑の場所の話を聞き、それ以上は農協さんへと言う事で、農協さんでそば畑の撮影と玄そばの農家さんからの直接購入について伺ったところ、それが可能な農家さんを確認してみますと言うので、それまで時間があるので永平寺参門近くの蕎麦屋さんで食事をして、付近のそば畑の話を聞きましたが、付近では見ない様でした。

蕎麦屋を出て、山を下りながら3ヶ所で地元の方に伺いましたが、皆さん付近でそば畑はない様でした。

随分下り、先ほどの農協さんを通り過ぎた所で広いそば畑があり近くの方に伺うと、そこは個人の畑でなく、振興組合の様な団体が管理し、刈り取りは農協さんがコンバインでやっている様です。

それを聞いて、役場で教えてもらった何ヶ所のそば畑も同じ様な事かなと、農家さんからの直接買い入れるのは難しいかと思いました。

でも、農協さんが農家さんに問い合わせてから電話してくれると言う事なので、それまで道の駅で待っていたところ、16時頃電話があり承知してくれる農家さんあったと言って、道の駅まで迎えに来てくれました。

そこから山の方に向かい農家さんに会い、更に山の方に上がり、山と山の間の刈り取り前のそば畑を見せて頂きました。

いろいろな話を伺いましたが、やはり今年の新そばを農家さんから直接買う事は出来ないと言う事です。

流通は農協さんがすべてやっているのです。

畑から農家さんの家に戻り、話を伺っていると、去年の玄そばなら少しあると言う事で、農協さんも去年のもならいいですと言う事で、10kg分けて頂きました。

見てみると、今まで買っていた永平寺の玄そばより小さなもので、同じ様な小さな玄そばは長野の番所の在来や在来の妙高小粒位のもので、小さすぎて脱皮も難しいと思います。

話によると、20年位前に農協さんから買い、毎年翌年の種をとって置いたようです。

まさに、永平寺在来ではないかと思います。

農協さんから毎年買っている玄そばは品種改良されているのです。

今の時代、そばの刈り取りはほとんどコンバインで、小さな農家さんには難しいのです。

コンバインがある農協さんは狭いそば畑の刈り取りはしないので、結局小さな農家さんはやめてしまいます。

分けて頂いた農家さんは米もそばも広い畑があり、コンバインも持っています。

だから、農協さんが紹介してくれたのです。

農協さんから買えば、他の農家さんの玄そばといっしょになり、、永平寺在来と言える小粒の玄そばだけをは買う事は出来ないのです。

まさに、一期一会。

今回限り、一生に一度の出会いのです。