染地台 藪蕎麦の日記

今月の予約状況を記載。そばの自家製粉でいろいろなそば粉を作ります

江戸の三白と蕎麦

杉浦日向子さんの『一日江戸人』の中に「江戸の三白」という言葉があります。これは「米、豆腐、大根」の事で、いずれも淡白かつ繊細なものです。これらを堪能しようとすれば、濃い味付けをしたり他の食材と食べたりしますと、これら本来の味がわからなくなってしまうと言うようなことだと思います。

蕎麦も同じことと思いますが、一般的には違います。

本文には「一週間、化学調味料、スパイス、ソースを用いず、天然の塩だけで食事をすれば、
米の銘柄違いなどわかってきます。」とあります。

実際、以前の店では蕎麦の産地どころか、同じ産地、同じ十割蕎麦でも、毎回味が違うのがわかってしまうお客様が何人かいらっしゃいました。

文字を読んで分かるものではありませんが、実際、食べて、この違いが分かりますと、なかなか面白いものです。
この頃では、食材そのものの味が昔のものと違うことがありますので、難しい ものです。

蕎麦の食べ方は、テレビ、雑誌、蕎麦通の方の話、
ほぼ同じで、ゆっくり噛んで食べてと言っても、なかなか通じるものではありません。
少し愚痴っぽくなりましたね。
今回はここまでとします。